だけど、私の願いも虚しく。 空木が靴をやっと脱いで、私がその腕を引っ張った時に───────────。 「花莉!!!!!」 後ろから聞こえてきた声。 私の名前を呼ぶその声は、 今1番会いたくなかった人。 …なんで? なんでここにいるの? 今日はもう学校に来ないかと思ったのに…… ────…詩優。