世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





もう、どうすればいいの。
誰にも見られないように鍵を取り返すこともできないし、手錠を壊そうとしても壊れない。





なんで……
壊れてほしくなかった大切なものは壊れて、壊れてほしいものは壊れないの…。




壊れてしまった大切なものはどうすればいいの?
壊れてほしいものはどうやったら壊れるの?











そう思っていたらどこからか足音が聞こえてきた。
すごいスピードで走ってこちらに向かってくる音。



「!?」



な、なに!?




「う、空木…!隠れよう…っ」




私は立ち上がって、空木の腕を引っ張る。




いったい誰なんだろう…。
これ以上誰かにこんなところを見られるわけにはいかないのに…!!





「あ、B75が当たってる」




小さな声でそう言った空木。





…B75。
わ、私の、む、胸のサイズ…!!!!





こんな時にまで何を考えているんだ…!!!!
この変態痴漢男!!!!!