もう、どうすればいいの。
誰にも見られないように鍵を取り返すこともできないし、手錠を壊そうとしても壊れない。
なんで……
壊れてほしくなかった大切なものは壊れて、壊れてほしいものは壊れないの…。
壊れてしまった大切なものはどうすればいいの?
壊れてほしいものはどうやったら壊れるの?
そう思っていたらどこからか足音が聞こえてきた。
すごいスピードで走ってこちらに向かってくる音。
「!?」
な、なに!?
「う、空木…!隠れよう…っ」
私は立ち上がって、空木の腕を引っ張る。
いったい誰なんだろう…。
これ以上誰かにこんなところを見られるわけにはいかないのに…!!
「あ、B75が当たってる」
小さな声でそう言った空木。
…B75。
わ、私の、む、胸のサイズ…!!!!
こんな時にまで何を考えているんだ…!!!!
この変態痴漢男!!!!!



