それを何度も何度も繰り返していたら、校内に鳴り響くチャイムの音。 …昼休みが終わりの時間。 この状態で教室に帰れるわけもなく……。 私はスマホをポケットから取り出して、京子にメールを打った。 “体調が悪いので保健室に行きます” この一文だけ。 嘘をつくのは胸が痛いが、やっぱり本当のことは言えるわけがない。 …ごめんね。 心の中で謝って、また私は何度も何度もチェーンを壊そうと試みた。