「玄武から追放されちゃうよ?」
「別にそれでもいいや、もう。玄武はもう増えすぎなくらい人いるし~、何よりめんどくさいし」
手を組み始めて、空木がめんどくさがりとはわかってはいたけどここまでとは…。
「…私が玄武の倉庫に行った時点で雷龍には知らされると思う。だから玄武の倉庫に行くのはやっぱりだめだよ」
そう言っても、他に案は……。
…誰にも見られずにこの手錠を外す方法。
…鍵がなくても、壊せたりしないのかな
ふと思ったこと。
この手錠は少し重みがあって、頑丈そうだけど。
壊せるかやってみる価値はあるはず。
私は近くにあった小石を拾って、チェーンに打ちつけた。
…でも、チェーンは壊れない。
もっと大きめの石は……
きょろきょろと周りを見ると、少し離れたところに大きめの石が落ちていた。
「…あれでやってみよう!!!」
私は落ちている石を指さして、空木を無理矢理立たせて広いに行く。
そしてまたチェーンに石を打ちつける。



