そんなのは絶対に嫌だ…!!!
何としても阻止しなくては……!!!
体育館裏へと行くと、今度はまさかの人物がいて。
嫌な音を立てる心臓。
目が合った女の子は私と空木を交互に見て、目を見開く。
な、なんで、ここに……。
体育館裏で1人、腰を下ろしていたのはまさかの…─────空木さん。
彼女は自分の膝の上でお弁当を広げていて、お箸で持っていたおかずがぽとりと地面に落ちていった。
「…な、なんで……玲央と妃芽乃先輩が一緒にいるの……」
空木さんのその声はすごく震えていた。
「…乃愛、」
「玲央は…玲央だけは信じてたのに!!!!私の味方だと思ったのに…!!!!!私のこと裏で笑ってたの!?」
空木が最後まで言う前にそう言った空木さん。
「妃芽乃先輩も…!!!そんなのは腕にはめて!!!!浮気ですか!?玲央と一緒に私のこと笑って楽しいですか!?」
そう言われても、私はなんて返したらいいのかわからなかった。



