榊に掛け布団を渡して、俺も風呂に入って。 再び寝室に行った時には花莉は寝ていた。 目元が少し赤くなっている彼女。 唇に触れるだけのキスを落として、ぎゅっと強く抱きしめる。 「…ごめん」と小さく謝っても、寝ている花莉には聞こえるはずもない。 けど、もう一度謝った。