予想外な反応。
これじゃあ俺が余裕がねぇガキみてぇ。実際余裕なんてもんはねぇけど…。
「…それでいいならいいけど」
榊から目を逸らしてそう返しておいた。
すると、榊は口を開いて。
「花、寝顔が天使だよね。昔は俺も花と寝てたんだよ」
そう耳に届いた声。
…ちっとも気にしてなくなんかねぇ。めちゃめちゃ気にしてんじゃん。相変わらずムカつく野郎。
俺の中のもう二度と話したくねぇやつランキングだったら上位にランクインしてる。
「…寝顔が天使なのは知ってるし」
それからはお互い無言。
榊はコーヒーを飲んで、俺はスマホをいじってるフリをした。



