世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





「失礼だなぁ~。昨日乃愛が洗濯してまだ1回も使ってないのに」




空木は私のスマホを手から奪って、ハンカチで丁寧に拭いてくれる。

その手元を大人しく見ていたら、




「ちっこい雷龍ちゃんさぁ」




上から声が降ってきた。
何かと思い見上げると、目が合って。















「俺と組まない?」







その言葉が周りに誰もいないせいか、妙に響いて聞こえた。