「失礼だなぁ~。昨日乃愛が洗濯してまだ1回も使ってないのに」 空木は私のスマホを手から奪って、ハンカチで丁寧に拭いてくれる。 その手元を大人しく見ていたら、 「ちっこい雷龍ちゃんさぁ」 上から声が降ってきた。 何かと思い見上げると、目が合って。 「俺と組まない?」 その言葉が周りに誰もいないせいか、妙に響いて聞こえた。