「あのっ!!!そういうのよくないんじゃないですか!?」




私は慌てて飛び出して、大きな声を出した。
すると、それに気づいたら女の子たちが私に視線を向ける。




緊張と焦りで心臓が早く鳴る。




今更だけど誰かに助けを求めた方が良かったのかも、そう思ったけど勢いで飛び出してしまったためもうあとには引けない。




それに、みんなに頼ってばかりじゃだめだ。
い、一応女の子同士だし、解決できるかもしれない…よね…?




でも、私は今まで女の子同士のことでも自分だけで解決することができただろうか。恋のジンクスを信じた時だって、私はベランダから落ちそうになって詩優に助けてもらったし…。




いろいろ不安になってくる。




…お願いします、どうか私に力を貸してください。詩優、みんな…!!!





「そ、その手を離しなさい…っ」




自分でも驚くほど棒読みな言葉が溢れた。