「氷菜なら大丈夫よ」
京子は優しく微笑んでくれた。
それから話し始めてくれて。
「私ね、竜二が好きなの。
それでね、1つ相談があるんだ」
京子の相談。
それはあまりないことで、私は自分の胸を叩いて
「頼りないと思うけど、なんでも言って…!!」
と言った。
「うちもなんでも聞くで!!」
「も、もちろん私もです…!!」
「あたしも聞きたいー!!」
みんながそう言うと京子は口を開いた。
「あのね、私……竜二への想いに気づいてから、なんか、上手く話せなくなっちゃって…。どうしたらいいのかな、って…」
京子は頬を赤くして、なんだかすごく恋する乙女の表情。
すごく可愛い。
「上手く話せなくてもええんとちゃう?意識してるんや、っていう姿を二ノ宮くんにばんばん見せてくのもありやと思うで!!
あとは何か話題さえあれば!!」
真理亜はそう言ってにこにこと笑う。



