世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





「氷菜なら大丈夫よ」



京子は優しく微笑んでくれた。
それから話し始めてくれて。



「私ね、竜二が好きなの。
それでね、1つ相談があるんだ」




京子の相談。
それはあまりないことで、私は自分の胸を叩いて




「頼りないと思うけど、なんでも言って…!!」




と言った。




「うちもなんでも聞くで!!」


「も、もちろん私もです…!!」


「あたしも聞きたいー!!」




みんながそう言うと京子は口を開いた。




「あのね、私……竜二への想いに気づいてから、なんか、上手く話せなくなっちゃって…。どうしたらいいのかな、って…」




京子は頬を赤くして、なんだかすごく恋する乙女の表情。

すごく可愛い。




「上手く話せなくてもええんとちゃう?意識してるんや、っていう姿を二ノ宮くんにばんばん見せてくのもありやと思うで!!
あとは何か話題さえあれば!!」





真理亜はそう言ってにこにこと笑う。