「花莉は!?花莉たちはさすがにヤったやろ!?」
両隣から視線を感じる。
「わ、私は……あの日はできなくて……」
そう答えると「あの日“は”!?」と反応する氷菜。
「じゃあ3回目はもう他の日に夜瀬くんとしたんやな!?」
ずいっと顔を近づけてきて迫り来る真理亜。
…確かに、そうなんだけど……人に言うのはなんだかすごく恥ずかしくて。
私はただこくんと頷いた。
「やっぱり花莉さんは大人だったんですね…」
氷菜はそう呟いて、真理亜と京子はにやにやしながら私を見る。明日葉はお菓子を口へと運んで、すごく幸せそう。
「わ、私のことより!!京子はどうなの!?最近竜二さんとは何かあった!?」
これ以上聞かれるのは恥ずかしくて私は京子に話を振る。
「えっ!?京子さん!?」
驚いているのは氷菜。
そういえば氷菜は京子のことを知らなかったんだっけ…。
慌てて自分の口をおさえてももう遅い。



