リムジンをおりると、いつもよりたくさんのバイクが雷龍の倉庫の前に止まっていた。
中へと入ると
「「「「「「「「「「こんにちは!!!」」」」」」」」」」
と揃った声が響く。
紫色の特攻服を着た紫苑のメンバーもいるからいつもよりたくさんいる人。その中で一番最初に顔を上げたのは、紫苑の総長である泰成さん。
「すまんな、夜瀬」
「やる気はあんだろ?」
口角を上げる詩優。
「もちろんや!!!」
「んじゃ、今日の暴走で全力見せろよ」
「おう!!!!!」
「紅蓮が来る前にさ、少し雷龍に話あるんだけどいい?」
「その間紫苑は外で待っとるわ!!」
「悪ぃな。5分で終わるから」
泰成さんと詩優がそんなやり取りをして。
「紫苑は一旦外で待機や!!!!野郎ども、行くで!!!!」
泰成さんがそう言って紫苑のメンバーを引き連れていく。
「花莉ー!!!!!!」
真理亜の声が近くから聞こえてきて。
声のした方を見ると、制服姿の真理亜がこっちに向かって手を振っていた。
真理亜は今にでもこっちに走ってきそうな勢いで、泰成さんは逃がさないようにか真理亜の腕を引っ張って出口へと連れていく。



