「ハッカーの結城京子。よろしくね、2人とも」
にこりと京子が微笑むとアキくんは顔を真っ赤にさせて、鼻をおさえた。
鼻血が出ないように、だろうか。
それを見た京子はにやりとして。
「アキくんは、“あゆ”ちゃんが好きなの?」
と言った。
その言葉に
「「え!?」」
と声をハモらせたのは明日葉とアキくん。
…あ、アキくんは詩優が好きなんじゃ……?
私もびっくりして詩優とアキくんを交互に見る。
「あ、や、ち、まっ……えと…」
明らかにさっきよりも動揺しているアキくん。
上手く話せなくなっている。
明日葉はガシッとアキくんの肩を掴んで、
「アキは詩優が好きなんだよね!?彼女にしたいんだよね!?」
と大声で言った。
アキくんは瞬きを数回。そして、
「ち、ちげぇよっ!!!!そういうのじゃなくて!!!詩優さんは男として尊敬してんだよ!!!!!
姉ちゃんのアホ!!変なこと言うな!!」
そう言ったアキくん。
明日葉の隣では倫也が大爆笑。それを迷惑そうにする竜二さん。



