世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





「ハッカーの結城京子。よろしくね、2人とも」




にこりと京子が微笑むとアキくんは顔を真っ赤にさせて、鼻をおさえた。
鼻血が出ないように、だろうか。




それを見た京子はにやりとして。




「アキくんは、“あゆ”ちゃんが好きなの?」




と言った。
その言葉に




「「え!?」」




と声をハモらせたのは明日葉とアキくん。




…あ、アキくんは詩優が好きなんじゃ……?

私もびっくりして詩優とアキくんを交互に見る。





「あ、や、ち、まっ……えと…」





明らかにさっきよりも動揺しているアキくん。
上手く話せなくなっている。






明日葉はガシッとアキくんの肩を掴んで、




「アキは詩優が好きなんだよね!?彼女にしたいんだよね!?」




と大声で言った。
アキくんは瞬きを数回。そして、




「ち、ちげぇよっ!!!!そういうのじゃなくて!!!詩優さんは男として尊敬してんだよ!!!!!

姉ちゃんのアホ!!変なこと言うな!!」





そう言ったアキくん。
明日葉の隣では倫也が大爆笑。それを迷惑そうにする竜二さん。