世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ






詩優と目を合わせると、彼は満足そうに笑っていた。




その笑顔がすごく眩しくて、かっこよくて…
私の心臓は朝からドキドキと大きく鳴る。




私の心臓の音が教室中に響くんじゃないかと思うくらい。
今は学校で、しかも朝のホームルーム中。先生やクラスのみんなに見られたら恥ずかしい…。




と思いつつも詩優とは私も手を繋いでいたくて、先生から見えないように下の方で手を繋いでいた。








こんなにドキドキな朝のホームルームは初めて。
先生が言ったことが何ひとつ頭に入ってこないまま、ホームルームがあっという間に終わった。





ぱっと手を離して、詩優は何事も無かったかのようにする。