彼は、少し驚いた表情。
そこまで驚かなくても…。
“俺が浮気しねぇように毎日キスマークつけていい”
って前に言ったのは詩優じゃん。
あれは恋のジンクスを信じてた時のことだったけど……
今も有効だよね?
詩優は数秒間動きを止めて、やっと口を開く。
「…先に俺が花莉につけるから」
そう言って、詩優のキス攻撃が始まった。
首筋に、肩に、鎖骨にキス。そしてたまに甘噛み。
身体にキスをされるのと同時に彼の手が私のネグリジェの裾の中へと侵入して…。
私は乱れる息で詩優を呼んだ。
私が積極的になる日だったのに、結局いつも通り詩優にやられっぱなし。
でも、明日こそは私が…
そんなことを思いながら数えきれないくらいキスをして、詩優に身を任せていた。



