…また、あの告白現場を思い出すだけでも心がもやもやしてくる。
「私ばっかり言うのはずるい。詩優のほうが罪は重いもん。
…女の子に囲まれてるし、平気で触られてるし、告白だってされて…抱きつかれてたし」
私の罪は詩優のこの罪に比べたら絶対に軽い。
だけど…詩優が女の子に囲まれたり、告白されたりするのは…私が彼女だと認められていないからであって……私にも責任はある。
それに詩優はモテるから、囲まれるのは仕方の無いことかもしれない。
けど…
触られたら抵抗してほしいし、今日みたいに女の子と2人で話に行かないでほしい。ずっと私のそばにいてほしい。
私は詩優のスウェットをきゅっと掴んで。
「…脱いで。キスマークつけたい」
私はそう言って、まっすぐ詩優を見つめる。



