世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





…また、あの告白現場を思い出すだけでも心がもやもやしてくる。



「私ばっかり言うのはずるい。詩優のほうが罪は重いもん。
…女の子に囲まれてるし、平気で触られてるし、告白だってされて…抱きつかれてたし」




私の罪は詩優のこの罪に比べたら絶対に軽い。

だけど…詩優が女の子に囲まれたり、告白されたりするのは…私が彼女だと認められていないからであって……私にも責任はある。





それに詩優はモテるから、囲まれるのは仕方の無いことかもしれない。
けど…

触られたら抵抗してほしいし、今日みたいに女の子と2人で話に行かないでほしい。ずっと私のそばにいてほしい。




私は詩優のスウェットをきゅっと掴んで。




「…脱いで。キスマークつけたい」




私はそう言って、まっすぐ詩優を見つめる。