それから私はハンバーグの材料をカゴへと入れて。最後にプリン4つセットをカゴへと入れた。




このプリンは、あとで詩優に食べさせてあげる用のプリン。前に詩優に買ってもらったプリンを許可も取らずに全部1人で食べちゃったから…。その償いのプリン。




償いのプリンもあるから、何がなんでも今日は自分で買わないといけない。詩優はスーパーでも、デートでもお金を払ってくれて私にいつも払わせてくれないから…。




今日はそんなことがないように早めにお財布を出しておこう。





そしてレジへと並ぼうとしたら、レジ打ちをするとある人物が目に入った。白いシャツを着て、ネクタイを締めていて、その上には緑のエプロンを着ている店員さん。





黒髪で、高身長。
お客さんに向ける笑顔。





その人物には、どこか懐かしさを感じる。




もしかして…
でも、もう髪の色が…





「いらっしゃいませ」
と耳に届いたその店員さんの声。





私はそれで確信に変わった。














この人は、従兄妹の冬樹くんだって。