世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





すごく嬉しい。
嬉しすぎる。




本当に今日はいいことがたくさんありすぎた。
まるで、一生分の幸せが訪れたかのよう。






下駄箱で靴に履き替えて、詩優を待っていたらとある人物と目が合った。




それは、もう、二度と会いたくなかった人…。












「ちっこい雷龍ちゃんだ」




その人物は少し離れたところで立ち止まり、私を指さす。




その男は、金髪で、前髪をピンで止めていて、パーマがかかっているのが特徴的。





忘れるはずがない。
あの時の痴漢男だ。




よく見なくてもわかるけど…、この男が着ているのは




ここの学校の制服!?





痴漢男を見て固まっていたら、詩優、竜二さん、倫也、京子、明日葉が下駄箱へと到着。






「あの時はよくもーーーーっ!!!!」




今にも走って痴漢男を殴りに行きそうな明日葉の腕を掴んで抑える倫也。




「あっ、あの時いた雷龍のトップと愉快な仲間たちだ~」




痴漢男は今度はみんなを指さす。