世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





詩優の席へと来たが、その後ろの席は空席のまま。京子はいつも私よりも早く来てるのに…。



きょろきょろと教室内を見渡したけどどこにもいない。いないのは京子だけでなく、同じクラスになった明日葉も、竜二さんも、倫也も。




竜二さんは真面目な性格だからいつも早く学校に来そうなのに…。明日葉は遅刻する日はあるけど、時間ぎりぎりなって来ることもあるし…。倫也は……よく遅刻してきそう。




…空き教室にでもいるのかな?




そう思っていたら、



キーンコーンカーンコーン



と校内に鳴り響くチャイム。

そして、チャイムが鳴り響く中ばたばたと走って教室へと慌てて入ってきた4人。




その4人は、倫也、明日葉、竜二さん、京子。




みんなが間に合って良かった、とほっとひと安心。
それからチャイムが鳴り終わるのと同時に先生が教室の中へ。




「私も席に戻るね」




そう詩優に声をかけると、優しく頭を撫でてくれた。