ま、まさかの…
み、みんな一緒!?
羨ましい、という気持ちと一緒に、恐怖が心の中を支配していく。
自分の名前がこのまま見つからなくて、本当に正夢になるんじゃ…
じわっと目には涙が溜まっていく。
妃芽乃花莉、妃芽乃花莉…
私は必死に自分の名前を探した。
すると、
【妃芽乃花莉】
ちゃんと、私の名前があった。
ってことは…!!!
私は、3年2組で……
詩優と、みんなと一緒のクラス…!!!!!
隣にいる詩優を見れば、
「同じクラス」
優しく笑う彼。
「同じクラス…っ!!!!」
嬉しくて、ぎゅっと詩優の腕に抱きつく私。
さっきまでの恐怖心が一瞬にして吹き飛んでいって、今はもう嬉しすぎて心が踊ってる。
これで、高校最後の1年間も楽しく過ごせそうだ…っ!!!



