世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





それから隅々までクラス名簿を確認したけど、私の名前も、みんなの名前もなかった。



とりあえず、ひと安心。




「つ、次は2組行こう…っ!!」




詩優の手を引っ張れば、




「手、震えすぎ」




と笑われた。





緊張するな、って言う方が無理な話だ。
これは1年間幸せに過ごせるか、地獄をみるか、その運命が決まる時なんだから。




「は、早く行こう…っ!!」




ぐいっと詩優の手を引っ張って、隣の教室の前へと移動。
詩優と私が来ると、またさっきと同じようにクラス名簿を見ていた人たちが去って行って…。




ありがたく1番前でクラス名簿を見させてもらう。




名前あるかな……
ドキドキしながら見れば、最初に目に入ったのは




【夜瀬 詩優】
という文字。




詩優2組だ…っ!!!




それから名簿を見ていくと



【結城 京子】
【友利 明日葉】
【二ノ宮 竜二】
【旗本 倫也】



と、まさかのみんなの名前があった。