もし、また悪いことをしたら……
私は現実でも本当にみんなとクラスが離れてしまうかも……。
そう考えると怖くなってきて、
「い、いい子にします…っ!!ちゃんと校則守るいい子になるから!!許してくださいっ!!」
詩優にそう返す私。
すると、詩優は抱きしめていた腕を解いてくれて。
目を合わせて、「ほんとにいい子になる?」と聞いてくる。
詩優は、私が校則破る悪い子になることをそんなに心配してくれてるんだ…
「なるっ!!」
私はすぐに答えた。
そしたら詩優は「あっち向いてるからなおして」と言ってくれて、後ろを向いた。
その間に急いで折っていたスカートをいつもの長さへと戻す。
短いスカートは憧れだけど……
いい子でいなくちゃ。悪い子だと同じクラスになれないもんね。
ただいつも通りの長さに戻るだけだ。
これくらい、どうってことない。



