世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





もし、また悪いことをしたら……
私は現実でも本当にみんなとクラスが離れてしまうかも……。




そう考えると怖くなってきて、




「い、いい子にします…っ!!ちゃんと校則守るいい子になるから!!許してくださいっ!!」





詩優にそう返す私。

すると、詩優は抱きしめていた腕を解いてくれて。
目を合わせて、「ほんとにいい子になる?」と聞いてくる。




詩優は、私が校則破る悪い子になることをそんなに心配してくれてるんだ…





「なるっ!!」





私はすぐに答えた。

そしたら詩優は「あっち向いてるからなおして」と言ってくれて、後ろを向いた。





その間に急いで折っていたスカートをいつもの長さへと戻す。






短いスカートは憧れだけど……
いい子でいなくちゃ。悪い子だと同じクラスになれないもんね。





ただいつも通りの長さに戻るだけだ。
これくらい、どうってことない。