な、な、な!?
なんてことを言うんだ…!!
お、襲う…とか!!!!
「そんなことしないもんっ!!!」
ぷくっと頬を膨らませて詩優を見つめると、つんつんと指で突っつかれる。
…あ、遊ばれてる!!!
少しやり返したくて、指が引っ込んだタイミングで横を向き。
私の頬に触れようと出てきた指を、パクリと食む。
…優しく、食んだつもり。
だけど、痛かったらどうしよう
なんてだんだん心配になってくる。
目の前の詩優をちらりと見れば、優しく笑っていて。
「可愛い小動物さん」
私の頭を優しく撫でた。
…ま、また小動物扱いされてるっ!!!
詩優の指を食むのをやめて、指についてしまった唾液を自分のワンピースの袖で拭う。
それから
「お風呂入ってくる…っ!!」
私の上に覆い被さる詩優の体をぐいっと後ろに押す。
けど……私の力では動かない。