「ひゃっ!?」
びっくりして声が漏れる。
詩優は強く吸い付いて……
やがて、ピリッとした痛みが走った。
たぶん、というか絶対今、キスマークをつけられたんだろう……。
しかも、太ももに。
キスされたところからどんどん体が熱くなっていく。
もう一度軽くキスを太ももに落とされてからスカートの裾をなおしてくれて、詩優は立ち上がる。
…もう、終わった……?
そう思ったら、
ふわりとベッドが沈んだ。
詩優が私に覆いかぶさってきていて、すぐ近くに彼の整った顔。
真っ直ぐな瞳から目が離せないでいいたら、彼の顔が近づいてきて。
き、キス…!!!
キスされる予感がして、目をぎゅっと強く瞑った。
だけど……唇にキスは落とされることはなく。
柔らかい感触は私の首筋に触れていた。
軽くキスをして、指で触れて。
それからもう一度同じところにキスしたと思ったら、強く吸いついてくる。
「っ!!!!!」
ピリッとした痛みが走って、今度はまさかの反対側。



