い、い、今、詩優の唇が私の足に……
「!?」
な、な、な!?
なに!?
びっくりしていたら、詩優は今度は私のワンピースの裾へと手を伸ばす。
ちらりと下着が見えないギリギリのところまでめくって……。
「詩優…、っ!?」
止めようと上体を起こそうとしたところで、今度は太ももに柔らかい感触が触れる。
詩優がキスしたのは、今日あの痴漢男に触られたところで…。
そこで、私はようやく詩優がさっき言った言葉の意味を理解した。
“消毒”
あの痴漢男に触れられたところを、詩優がキスをして消毒してくれるという意味なんだ。
詩優に触れられるのはいいけど…
いいんだけどね!?わ、私…まだお風呂にも入ってないから…汚いんじゃない…!?
「し、詩優…っ!あのっ、先にお風呂に…」
私は詩優に声をかけるが、彼は離してくれなくて。
太ももにちゅうっと強く吸い付いてきた。



