世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




い、い、今、詩優の唇が私の足に……



「!?」



な、な、な!?
なに!?



びっくりしていたら、詩優は今度は私のワンピースの裾へと手を伸ばす。

ちらりと下着が見えないギリギリのところまでめくって……。




「詩優…、っ!?」




止めようと上体を起こそうとしたところで、今度は太ももに柔らかい感触が触れる。




詩優がキスしたのは、今日あの痴漢男に触られたところで…。

そこで、私はようやく詩優がさっき言った言葉の意味を理解した。





“消毒”

あの痴漢男に触れられたところを、詩優がキスをして消毒してくれるという意味なんだ。




詩優に触れられるのはいいけど…
いいんだけどね!?わ、私…まだお風呂にも入ってないから…汚いんじゃない…!?





「し、詩優…っ!あのっ、先にお風呂に…」





私は詩優に声をかけるが、彼は離してくれなくて。
太ももにちゅうっと強く吸い付いてきた。