世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ






明日葉は痴漢男に殴りかかる



─────────────が、その拳を軽々と避けて、

男の手が明日葉の背後へと伸びていく。





「明日葉っ!!」





奏太くんと壮くんの背中から出て、助けに行こうとしたら……
目の前の2人が動いて、痴漢男めがけて殴りかかる。

















──────────────けど、その2人の拳を避けて……

次に瞬きした時には痴漢男は私の目の前にいた。





「っ!?」




どうにかしなくちゃ、そう思い咄嗟にでたのは手ではなく、足。




蹴り飛ばそうと思い全力で右足を振り上げたけど、簡単に振り上げた足を手で掴まれた。




「っ!!!」





片足をあげたままの私は、最悪なことに今日もワンピース。
しかも、最悪なことに見せパンを履いていない。








私がそう気づいたのとほぼ同時に痴漢男は私のワンピースの裾をめくって…。




「おっ、ピンクのパンツだ」




みんなの前でそう言った。