「っ!?」
な、な、な!?
なんてことを言うんだこの男は…っ!!!
私はジャンプするのをやめて、近くにいた奏太くんと壮くんの背中へと隠れた。
「小学生の後ろに隠れちゃった」
今度は奏太くんと壮くんに視線を移す痴漢男。
その言葉に反応して
「「あ?」」
奏太くんと壮くんは低い声を出す。
私が後ろにいても奏太くんと壮くんは殺気立っているのがわかるのに……、それを気にせずに痴漢男は倉庫内を見渡して。
誰かを見つけたのか、「あーっ!」と指をさす。
「おっぱい大きいメガネの雷龍ちゃんだ~」
男が指をさした方向は階段の上にいる、京子。
「雷龍の姫ってメガネの雷龍ちゃんでしょ?
あ、でも髪短い雷龍ちゃんもおっぱい大きかったなぁ~。まぁ、2人のどっちかが姫なんだろうけど」
ぐさりと刺さるその言葉。
この男の中の姫の条件は『胸が大きい』こと。
私は、胸が小さいせいで姫だと思われないだけ…。
姫は私なのに……



