ドアを出て痴漢男を見ていたら、バチッと視線が合って。
「ちっこい雷龍ちゃんだ。確か、Bの……」
言葉を不自然に切って、私をじっと見つめる。
…い、嫌な予感がする……
ま、まさか…まさか…!!!
あれをここで言う気じゃ…!?
「あぁ、思い出した」
痴漢男がビシッと私を指さした瞬間、私は全速力で階段をおりた。
「だめーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
大きな声で叫びながら走って、痴漢男のところまで行く。
…そうでもしないみんなに聞かれてしまう。
私のサイズが…。
痴漢男の口を必死に塞ごうとしたが、男の背が高くて届かない。
必死にぴょんぴょんジャンプして口を塞ごうとしても背が足りなくて…。そんな私を見て
「おっぱい大きければ揺れるんだけどなぁ」
少し残念そうな表情をする目の前の痴漢男。



