世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





「みんなで宿題やった時に終わらせれば良かったのに、最終日まで大切に残しておくほうが悪いんでしょ。
せっかく私と花莉が教えてあげてるんだから早く終わらせてよ」



京子が倫也の頭を軽くバシッと叩く。
そして、それを見た明日葉はコーンのアイスの最後のひと口を口の中に入れて。



倫也の背中を




バシッ!!!!!!!




と強く叩く。




「…ご、ゴリラにやられた……」




背中をおさえて言う倫也に




「やっぱりもやし倫也だねー!!!!もやしもやしーー!!!」




と挑発する明日葉。




2人が仲良しなのはいいことだけど、あんまりうるさくしたら…ソファで寝てる竜二さんを起こしてしまう。

竜二さんが倉庫で寝ているところなんて今まで見たことがなかったから、相当疲れているんだろう…









そう思った直後




コンコンっ、と倉庫の2階のドアがノックする音が聞こえて。




「あいよー」




ガチャっと明日葉がドアを開けると、そこに立っていたのは誠くん。