「花莉はわかってねぇと思うけど……
俺は、初めて会った時から花莉が細すぎて心配してたんだからな」
耳元で聞こえてくる声。
私の心の中へと響いていく…。
「しかも一口が小さいし、少食だし、抱きしめたら折れそうだし…小動物だし」
ひ、一口が小さい!?
それは気にしたことなかったかも…
抱きしめたら折れそう、というのも言い過ぎな気が……
「そ、そこまでじゃ……」
「まだまだ細ぇけど、やっと少しずつ健康な体になってきたと思ったら、食うの我慢するとか…
まじで心配になるからやめろ」
真剣な声。
なんだかお説教をされているかのようだ…。
「つーか、“あの人”って誰?
そんなこと言うやつ俺が今すぐぶん殴りに行くから。
花莉も花莉で、そんな他人の言葉信じてんじゃねぇよ。俺はお前以外のやつとなんて考えらんねぇって前にも言っただろ」
た、確かに、前に言われたことがあるし、詩優のことは信じてる。
信じてるけど…好きな人のことになるとすぐに不安になってしまうんだ…。
それに、実際胸も小さいし…



