花莉side




今あの時のことを思い出すと、込み上げてくるのは恐怖ではなく



怒り。




痴漢してきたくせに、『貧乳』とか言ってくる男は本当に最低最悪ではないか。





それに、痴漢男のせいで明日葉の弟を倉庫まで見に行くことはできなかった。





許せない…!!!!
絶対に許せないんだから…!!!!!!!











そう思いながら晩ご飯であるヨーグルトをスプーンですくって、口の中へと運ぶ。

甘くないプレーンヨーグルトが口の中へと広がっていく。




本当は甘いもののほうが好き。
だけど、甘いものは我慢。




「姫、もしかしてそれしか食べないの?」




壮くんは春巻きを頬張りながら聞いてきた。




「お腹すいてないの」




また私は嘘をつく。
今日はたくさん明日葉と泳いできたからお腹は空いているし、ご飯をたくさん食べたい。

…けど、ダイエットをここで諦める訳にはいかない。




絶対巨乳のナイスバディになってやるんだから…!!!