世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ




「顔は上玉だけどどっちも貧乳なんだよなぁ。雷龍の総長が貧乳で満足するはずないだろうし…やっぱりあのメガネの子か髪短い子が雷龍の姫なのかなぁ。

おっぱい大きかったし」



ひとりごとのようにぶつぶつと話す男。
ひとりごとだけど……全部私たちの耳には聞こえている。





ぐさりと胸に刺さる数々の言葉。





『貧乳』

『雷龍の総長が貧乳で満足するはずない』





ひ、貧乳って言われた……
しかも……知らない人に…




自分が貧乳だというのはわかっていたけど…
わかってはいたけど……











「その口閉じろ、って言ったんだけど聞こえなかった?」




明日葉の低い声が少し遠くで聞こえて、ぱっと顔を上げる。







すると、
明日葉は目の前の金髪男の胸ぐらを掴んでいて。