世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





「ちっこい雷龍ちゃんはB75か」



耳に届くのはさっき背後で聞こえた男の声。




“B75”
それって、まさか、まさか…!!




わ、私のサイズ……
しかも…当たって……











「その口閉じろ。変態野郎」




明日葉の低い声。
表情はわからないが…かなり怒っている。




「ロングヘアの雷龍ちゃんはBの…」






「あんた、命知らずだね。このあたしの友だちに手ぇ出して。殺されたいの?」

「いや、違うなー。Aかもなー」




明日葉はかなり怒っているのに、それを無視している男。

「花莉はここにいて」
明日葉はそう小さく言ってから、私から離れて目の前の男へと近づいていく。





そして、私の視界に入った人物。
なぜかその人を見た時、どこかで見たことがあるような、そんな気がした。





金髪頭でパーマがかかっていて、前髪をピンでとめているのが特徴的な男。
学ラン姿で、両手はポケットの中に突っ込んでいて気だるそうに立っている。