世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





「ほんとにご───────…」




明日葉が最後まで言う前に、












「あれ?見た目よりある」




突然背後から聞こえてきた男の声。

ゴツゴツした手が背後から回ってきて……
私の胸を大きな手のひらが包み込む。














な、な、な、な、な、な!?
わ、私……今、む、胸を触られ……




体が硬直したかのように動けないでいたら、明日葉は私の背後にいる誰かに向けて拳を握って殴りかかる








─────────が、運良く避けたようで空振り。






誰かが私から離れて、明日葉は私を背中に隠してくれる。




「あ、明日葉…っ」

「花莉はあたしのうしろにいて」



いつもより低い声で私にそう言った明日葉。