詩優の電話はすぐに終わり、リビングへと帰ってきて 「ちょっと行ってくる。ごめんな。帰ったら絶対飯食うから」 そう言って唇にキスをひとつ落とされた。 それからもう一度温かい手で頭を撫でてくれて、「おやすみ」と言ってから部屋を出ていく。 私はその背中に「…気をつけてね」と呟いた。