世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ











「……」

「いただきー!!」

「い、い、いただきますっ!!!」



もぐもぐとご飯を食べてくれる奏太くん、壮くん、誠くんの3人。詩優はまだ帰ってきていない。

本日の夕飯のメニューは、野菜たっぷりのポトフ。




野菜はブロッコリー、大根、人参、じゃがいも、玉ねぎ、キャベツを使っていて柔らかくなるまでしっかり煮込んである。

それからソーセージと厚切りベーコンを入れて、味付けもバッチリ。





3人が食べる姿を見ていたら、




「ひ、姫、先輩は…き、今日は…た、食べないんですか…?」




誠くんが食べるのをやめて私を見つめる。




「……」

「ほんとだー、姫、今日は食べないの?」




その言葉で気になったのか、奏太くんと壮くんも手を止めて、不思議そうに私を見る。




「あ、えと、実は…お腹痛くて……」




これは嘘。
本当はお腹がすいてる。




でも、今日はいい運動ができなかったから……
ご飯を抜くしかない。