「ううん。今日はお留守番してるよ」
行きたいけど、倉庫に行ったらいつもみたいにみんなでお菓子を食べちゃう。みんなからお菓子をもらえるのはすごく嬉しいし、ありがたいことだけど…それを毎日続けていたらさすがに太るんだよね。
だからせめて今日は我慢。
「ここのマンション、俺ら以外はまだ誰も住んでねぇから安全だけど……知らないやつが来ても絶対部屋に入れんなよ?」
「い、入れないよっ!!」
私もそこまでバカじゃないもんね!
っていうか詩優、今…『俺ら以外は誰も住んでねぇから』って言ったよね……?
どうりでここのマンションに住む住人を見かけないと思ったら…!!
私たち以外に誰もいなかったんだ…!!
そういえばここは新築マンションって言ってたもんね……
まだ住む人が決まってなくてもおかしなことではない。
「お土産買ってくるから、いい子にしてろよ」
温かい詩優の手が離れたと思ったら、今度は頬へと触れて
「?」
何かと思ったら──────────…
唇にキスを落とされた。