雷龍のメンバーの1番隊が主に新しいメンバーを探しているらしい。
そしていい人を見つけたら、詩優か竜二さんに報告して、雷龍に入れるか入れないかを決めているみたい。
だから、今は詩優も竜二さんも大忙し。
忙しいのは仕方の無いことだけど……総長と副総長だもんね。
だから私は寂しいとか思っちゃいけない。
私は総長の彼女だから、詩優を応援しなくちゃ!詩優がたくさん動けるように、栄養たっぷりのご飯でも作って待ってよう!
「ちょっと行ってくる」
電話を終えてリビングへと帰ってきた詩優は、予想通りそう言った。
「行ってらっしゃい!気をつけてね!」
詩優の元へと駆け寄ると、大きな手が私の頭を優しく撫でてくれて。
「花莉、倉庫行くか?俺も一旦行くから、そこまでなら送ってけるんだけど」
彼は優しい声で聞いてくる。