世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





残された私は、乱れた髪を手ぐしで整えて。
まだドキドキしている胸をおさえながらベッドをおりる。



ベッドのすぐ近くに置いてあるスリッパ────詩優が家具屋さんで選んで、私にくれた白猫のスリッパを履いて寝室を出た。










リビングに行くと、詩優がカーテンを開けてくれたみたいで、部屋の中が明るい。








窓のそばにいって、景色を見ると…。





朝日が街を少しずく照らしていて、朝がきたと教えてくれていた。
あと数分もすれば朝日が完全に出て、街全体を明るく照らしてくれる。



やっぱりここの景色はいつ見ても綺麗だなぁ。




窓に張り付いて外を眺めていたら



「花莉、ココア飲も」



詩優がマグカップをふたつ持って、ソファの前で私を呼ぶ。