安心した顔をして眠る詩優の頬に手を伸ばして。優しくムニっと引っ張る。
昨日の夜、私もやられたんだからいいよね?
なんて思いながらもう片方の頬にも触れて、ムニっと優しく引っ張る。
詩優の肌は柔らかくて、もちもち肌で、すごく気持ちいい。
ムニムニと触ったり、優しく引っ張ったり。
それでも詩優が起きなくて、寝顔が可愛くて
「ふふっ」
と思わず笑みが漏れる。
もう起きようかな
…だけどその前に。
詩優へと顔を近づけて、唇に触れるだけのキスをひとつ。
『おはようのキス、だよ』
なんて心の中で言ってから、ベッドを下りようとしたら───────。
ぐいっと強い力で引っ張られて。
その力のせいで私はベッドへと戻された。
「!?」
それから詩優の整った顔が近づいてきて、唇にキスを落とされる。
「んっ…」
突然のキス。
心臓がバクバクと暴れて、身体中が熱くなっていく。



