世界No.1の総長と一輪の花Ⅲ





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次の日の朝、私はなぜか目覚ましが鳴るより前に目が覚めた。
昨日、詩優のキスのせいでなかなか眠れなかったのに。



今日は学校があるし、起きられて本当に良かった。



隣では、すー…すー…と寝息を立てて気持ちよさそうに眠る詩優。




私は枕元に置いたスマホを取って、目覚ましを止めてから。
じっと詩優の顔を見つめる。







長いまつ毛
スラリとした鼻筋
薄めの整った唇
綺麗な輪郭
サラサラな黒髪




もう、何もかもがパーフェクト。
モデルにでもなれるじゃないかと思うくらいかっこいい。




そんな彼が私の彼氏、って思うだけで本当に凄いことなだよなぁ、としみじみ思う。




こんなにかっこいい詩優の隣に立つのが平凡な私。
…これは……だめだろう。




…可愛くなりたいなぁ。
詩優の隣に立つのに相応しい女性になりたい。




お化粧は…学校ではあまりできないけどリップくらいはいいよね?
あとは…髪型!いろんな髪型に挑戦して、学校に行きたい。クラスの女の子とか、毎日違う髪型の子がいるから…すごく羨ましかった。

春休みにメイクの練習といろんなヘアアレンジができるように頑張ろう。