「ど、どうしたら許してくれますか……」




ちらりと詩優を見る。




「お前なぁ……。
許してもらうこと考えるんじゃなくて、もっと反省しろ」





「…ううっ…」

「俺がどれだけ心配したかわかってんの?お前がベランダからから落ちそうになってんの見て心臓止まるかと思ったんだからな。
俺だって花莉がピンチの時に毎回助けに行けるわけじゃねぇんだ。もしかしたら次は助けらんないかもしれねぇ……」




私の目をまっすぐ見つめて、逃がさない。




…ここまで真剣に、私のことを想ってくれてるんだ。
私が悪いことをしたらちゃんと怒ってくれて、でも普段は甘すぎるほど甘やかしてくれる。




こんなに大切に想ってくれる人、この人生の中で詩優しかいない。
私は詩優を心配させないように、もっとちゃんと後先考えて行動しないと……





胸の奥が熱くなって、ぎゅっと詩優に抱きついた。




「…心配かけてごめんなさい」

「…おう。もう二度と無茶すんなよ」




「気をつける」