陸はまた口を開けた。 「まあいいやっ」 陸はそう言い、私の右腕を引っ張って、耳の近くで私にしか聞こえない声で言った。 陸は言い終わると、席に戻っていった。 「天音、さっきどうしたの?てか顔真っ赤だよ?」 美紀にそう聞かれた。 そう、私は今あり得ないぐらい顔が真っ赤だ。