帰りのホームルームも終わり帰宅となった。

「おっ先ぃ〜」

 真由はニコニコ笑顔で帰り始める。
 これはいつもの光景である。
 周りの人たちに声をかけた後、カバンを手にして教室を出るパターンは普段通り。

 違う点は俺と一緒に帰らなくなった事かな?
 傍を通り過ぎても俺には目もくれない状態が続いているのだ。

 口うるさい真由から色々とつっこまれたり、ジュースとかをおごらされたりするから面倒くさくなって、1人でノンビリと帰りたくなる時も無い事もない。

 それが実際にこう言った状況になってしまうと無性に恋しくなり、寂しさが込み上げて来る。