俺の方は今すぐにでもブン殴ってやりたいぐらいカッカしている心境だけど、堀田はクールに冷静な態度を取っていやがる。

「ここでは何だから、違う所で話そうよ」

「何ぃ!?」

「付いて来なよ」

 いきなり左手を上げた堀田。

 すると、アレっと思う間に周りの景色がサッと変わってしまった。

 ここは…

 辺りを見回して俺は驚いた。

「墓地じゃないか!? ここは確か!」

「天崎家代々の墓が有る墓地だろう?」