突然、堀田が立ち上がった。

「待って下さいオーナーさん、ソイツを知っていますから」

「え? 知ってる?」

 みんなが堀田に注目する。

「さっき僕が言った天崎ですよ」

 堀田はクールな眼差しで俺を見やった。

「彼が天崎くんなの?」

 女の人の問いかけを無視して堀田は俺の所へ歩み寄った。

「やあ天崎くん、調子はどうかなー? パジャマ姿で外に出ているなんて、ご機嫌だねー?」

 人を見下すようなニヤけた態度でバカにした言い方だ。

「うるせー! なんのつもりなんだお前!?」