「いつから?」

「えーっと、アンタたちが入学した早々からじゃーん?」

 校内売店で買い物した時に財布を忘れて困っていた私を見かねて、天崎くんが代金を立て替えてくれた事がキッカケだったって。
 それからお互いに親しくなって行き、恋人関係までになったって言うけど…

「それって、お姉ちゃんの作り話?」私ってまるきっり覚えていないし。

 目を細めるお母さん。

「バーッカ、アンタが私に話していた事。覚えていなーい?」

「覚えているワケがない」

「あちゃー!」とお姉ちゃん、ため息。