これで大体の状況を俺は読む事が出来た。

 真由を恋人にしようと魔法をかけて自分の方に思いを向けさせ、同時に俺との距離を取らせた。

「天崎の思いを完全にシャットアウトさせたってワケよねー」と浦本は言う。

 問題はこれからである。

 どうしたらイイんだ? 

 真由の心を正常に戻すにはどうすれば?

「ミサ、何かイイ方法は有るんじゃないの?」

 色々と情報を手に入れた浦本だから、解決の糸口も分かっていると久保は期待した。

 相変わらずのクールな眼差しで浦本は説明を始める。