もう何時間歩いただろうか

辺り一面は真っ暗で1m先も見えない。



大雨の中ずっと獣道を歩いていたせいだろうか、

体から熱が奪われていく様な感覚もある。


「母さん……大丈夫かな………」

涙が溢れてくる。

冷たい雨が体中に降ってくる。

手はかじかみ感覚もあまり感じない。


こんな状況でもお腹がすいてきた

(僕はこんな場所で死ぬのかな……)

衰弱 飢え死 こんな森の中だったら狼とか熊にも殺されそう。



意識が朦朧としてきた………
誰かの声が聞こえる………







………暖かい………





この温かさになぜだか安心した僕はそのまま 眠りに着いた。