気づけば俺ら、注目の的みたいになっちゃってて、急いでカフェから出た。




ふと時計を見れば、迫り来る門限。




廉ちゃんを家まで送り届けた。




「大きいね·····」

「サイズより質だから」

「質も良さそう」

「今度また、ゆっくり」

「うん。また明日、学校で」




おでこに1つキスを落として、廉ちゃんと別れた。




家に帰ったら、ふと立ち止まって外観を眺めた。




廉ちゃんの家とはまるで違って、小さい家だな·····。




オンボロだし。




いわゆる、俺の家は貧乏。




父は安月給で、母はパートをしながら主婦業。




兄弟は多くて、5人いる。




俺と、兄と、弟と、妹が2人。




妹は、来年小学生になる6歳の双子。




「ただいま」

「「マオくん、おかえりなさい!」」

「いい子にしてたか〜」

「「うんっ」」




帰ってきてすぐ、我が家の天使に癒される·····。